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【エンジニアリングレポートとしての調査】―不動産証券化される高層ビジネスビルの例

自分に正直に言ってしまうと、
この仕事をしていて燃えるのは、やはり大規模な建物の調査依頼がきた時です。

大型物件の場合は石綿含有建材が使われている(可能性がある)部分がとても多いですし、使われている建材の種類も多岐に渡ります。

意外に思われるかもしれませんが、吹付け耐火被覆だけでもその目的に応じていくつもあったりします。
例えば1時間耐火、2時間耐火、3時間耐火というように。
場所も排煙機室、エレベータ機械室、空調機室などなど様々です。

機械室のアスベスト含有耐火被覆吹き付け材

当然吹き付けられている種類と場所それぞれの調査が必要で、1フロアの施工面積が3000平米以上の場合は600平米ごとに最低3箇所サンプリング(採取)しなくてはいけません。
(※環境省「建築物の解体等に係る石綿飛散防止対策マニュアル」によって規定されています。)

ついでですから吹付け材のサンプリング(検体採取)についてお話ししておきます。

吹付け材というのは現場で人間が吹くものです。

調合や吹きむらによって、たまたま採取した検体に石綿が検出されない場合もあるんです。

それでどんな建物の場合でも最低3ヶ所以上のサンプリングが義務付けられています。
これは日本におけるアスベスト含有率測定方法として事実上、国の定めた規定である「JIS A 1481」に明文化されています。

1ヶ所から採取する量も10立方cm以上と決められていますし、正確な分析結果を出せるように結構細かい規定が定められているのです。

また、吹き付け材を採取したあと、やりっぱなしは危険です。

ぼろっと掴み取った吹き付け材はそのまんま…。

ありがちな光景かもしれませんが、これではもしアスベストが含まれていたら飛散の恐れがありとても危険です。

ぼくらが仕事をする際には、採取した部分に飛散防止の樹脂をコーティングしています。

インターネットでよく見かけますが、お客さんにアスベストの検体を採らせてそれを送ってもらい、分析だけする方たちがいますよね。

それじたいを否定するつもりは毛頭ありません。

ですが、採取といっても非常に危険な物質を取り扱うということをよく認識させ、採取後の飛散防止措置や採取時の呼吸保護具の着用などを徹底指導していただきたいと思います。

ちなみに呼吸保護具は粒子捕集効率95%以上の規格区分RL2またはRS2以上の性能の半面式の防じんマスクのことで、検体採取時においても公的に着用が規定されています。
買えば安いものでも結構しますが・・・

このような事実をこういった業者の方たちは本当にご存知なのでしょうか???

頭の固いやつだと思われるのを承知でつい・・・ スミマセン、ひと言多かったですね。


提供:ビジネスブログのe売るしくみ研究所